8月31日より3日間の日程で、「コミュニティにおけるソーシャルワーク力強化研修・長野2022」を実施しました。(長野県社協主催)
会場には「RAKO華乃井ホテル(諏訪市)」に65名の受講者が集まり、また12名の講師やシンポジストをお招きし、ソーシャルワークに関する様々な知識や技法などを学びました。
研修スタートの【講義Ⅰ】では、ソーシャルワークを概観し、そのなかで、ソーシャルワークの実践は「あなたは決して独りぼっちではない」ということを知ってもらうことであり、ソーシャルワーカーの存在が、当事者や利用者、地域の人々の「大丈夫」(あんしん未来)となることについて認識を深めました。続く【講義Ⅱ】では、ソーシャルワーカーは制度側ではなく本人の側に立つこと、そして断片的な気づきのかけらを統合することがワーカーに求められることを理解しました。
【講義Ⅲ】では、二人以上のメンバーがお互いに共通の目的を持っていて、そこに相互の関係がある(人間関係がある)グループの理解とそこに働く相互の力の分析に挑みました。
【講義Ⅳ】を通じて、地域医療は疾患や病気を臓器ごとに診るのではなく、生活全体を見ることの大切であることを知り、地域福祉との関係性の深さについて共感することができました。
(以上、主催者まとめ)
オープニングトーク「あんしん未来を創造するソーシャルワーク」
同志社大学名誉教授 上野谷加代子 氏
同志社大学社会学部教授 空閑浩人 氏
講義Ⅰ「包括的な相談支援のあり方」
-ライフストーリーに寄り添うソーシャルワーク-
同志社大学社会学部教授 空閑浩人 氏
講義Ⅱ「気づきから始まるソーシャルワーク」
-共感力の向上とニーズ把握-
日本福祉大学社会福祉学部教授 川島ゆり子 氏
講義Ⅲ「グループワークの機能理解と協働の創出」
-気づきの共有から協働の取組みへの展開-
長野大学社会福祉学部教授(同志社大学名誉教授) 黒木保博 氏
講義Ⅳ「地域医療は『地域』と『生活』に出会えるか」
諏訪中央病院副院長 髙木宏明 氏